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【TED】セルゲイ・ブリン「なぜグーグル・グラスなのか?」

私的要約:

 セルゲイブリンが率いるGoogleグラスチームは、スマートフォンの画面へ視線を落として注視するあり方が、今後のコミュニケーションのあり方として続いて行くものか常に疑問に思っており、それがGoogleグラスプロジェクトのきっかけだったと言う。
 そして、Googleグラスはこれまでのデバイス利用のようにデバイスへ常に注意を向けるあり方ではなく、よりユーザに自由な情報との付き合い方を可能にするものだと主張している。

私的感想:

 よく、携帯が出てきた頃に、社会学的な観点から、「公共空間に親密圏が入れ子状態になっている」という指摘があったと思う。
 それはどういうことかと言うと、友人と口と耳を仮想的に近づけあって会話するという親密な状態が、電車の中や街中という公共空間において可能になったということを指摘していた。また、電話による対話が、通常の対面的状況の対話よりも親密度が高くなるという統計的調査もあったように思う。

 そのような状況の中、スマートフォンの普及によって、「公共空間を個室化」する利用方法が卓越してきたという状況があった。それは現在進むタブレット端末の市場競争の激化の中でも増す増す進んでいる状況であろう。
(早稲田大学の社会学部准教授土橋臣吾さんなどは、女子高生の携帯利用の参与観察などで同様のことを指摘していたと思う)

 このトークでブリンは、Googleグラスは、常に画面を注視する必要がなくより自由な状況を作ることができると指摘している。
デモの映像から受ける印象もそのようなものだ。

 ともあれ、Googleグラスのようなデバイスは、個人と社会とのインターフェイスとして、社会の中に個室を作る形で社会との隔絶を推進してきたこれまでのデバイス進化のベクトルを変えるものであるのだろうか?

 その点に着目しながらこのような新技術が社会にどのような影響を与えるか考察して行きたい。
 現状では、社会に個室を作ってきたこれまでのデバイス進化のベクトルを変えてくれるものとして、期待感を持っているというのが個人的な印象である。